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「黄砂」について
2015年10月03日
ちょっと時期外れの話題ですが、「黄砂」のお話です。
「黄砂」は、中国大陸(タクラマカン砂漠やゴビ砂漠など)から偏西風によって
日本にたどり着き、身近な問題では、車や洗濯ものなどが汚れる被害や、
人体では、眼の不調や呼吸器疾患など健康被害もおこります。
また、農作物への被害も懸念されます。
黄砂が運んでくる中国などの工場から排出される硫黄酸化物などで光化学スモッグも
毎年、春先から初夏にかけて特に多く発生します。
しかし、ちゃんとメリットと言えるものもあるようです。
1.黄砂には、りんやカルシュウム、鉄などの無機養分が付着しておリ、
海に落ちると植物プランクトンが増え、魚がよく育つ。
2.酸性雨の中和
黄砂が炭酸カルシュウムを含むアルカリ性のため。
量的には日本の平均的酸性雨(pH4.7)200mmを中和するアルカリ量が、
毎年黄砂により供給されていると推計されているそうです。
3.地球温暖化の緩和作用
太陽光を遮断する割合が炭酸ガスよりはるかに大きく、
大気で光を遮ることにより地上に届く光が弱まり、地球が暖められにくくなる。
「黄砂」は、われわれにとっては、迷惑なことばかりのように思えますが、
このように、デメリットばかりではないことがよく分かります。
物事を判断するときは、視点を変えて見てみることも大切なことです。(K)
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