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バイオ燃料を航空機へ
2015年08月14日
バイオ燃料とは、再生可能な生物由来の有機性資源(バイオマス)を原料に、発酵、搾油、熱分解などによって作られた燃料を指します。
バイオ燃料は燃焼の際には二酸化炭素を排出するものの、原料作物の成長過程において二酸化炭素を吸収しているために、その排出量はゼロとカウントされます(カーボンニュートラル)。
そのバイオ燃料はすでに自動車では実用化され、特にアメリカ、ブラジルではかなりの量が使われている。
そして、最近の情報では航空燃料にも利用することが検討されている。
その利用のトップはアメリカの様で、バイオ燃料(天然油と農業廃棄物から作られた燃料)を使ったジェット機が、この夏からロサンゼルス~サンフランシスコ間の空を飛ぶ予定だそうです。
これはアメリカのユナイテッド航空の飛行機で、アメリカで初の試みだそうです。
燃料はバイオ燃料30%と従来のジェット燃料70%を混ぜたもので、ユナイテッド航空はロサンゼルス~サンフランシスコ間で2週間、毎日約5便を試験運行させたあと、この燃料をほかの路線でも使う予定だという。
そして日本でもこのたび、本格的にバイオ燃料を航空機に使うことが検討され始めた。
東京大学や日本航空、ボーイング、IHIなど産学官の46組織が構成する「次世代航空機燃料イニシアティブ」は8日、2020年度までに非原油由来のバイオマス航空機燃料を実用化するためのロードマップを発表した。
その中で原料には、都市ゴミや微細藻類など6種類を選定して使う予定だそうです。
そして2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、バイオなどの次世代燃料を使って、現在試験中の純国産小型ジェット旅客機「MRJ」で聖火を運ぶことを検討しているとのこと。
航空機はこれからも需要は増え、燃料も膨大に消費される。
是非、環境にやさしいこれらバイオ燃料の利用を拡大して環境負荷を下げてもらいたいものです。
6月8日に公開された地上走行試験中の国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」です。
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