12月1日、藤重雅明さん担当の「環境サロン(世代間の対話)」若者の代表として、面白い話し合いの場になりました。
2012年12月05日
宇部未来会議で、まちづくりを主なターゲットにして、楽しんでやりたい。自分自身は好奇心旺盛で、山の開墾や、狩猟にも興味を持っている。高校時代は人生論や自己啓発の本などよく読んだ。自分の人生どういう風に過ごせばいいのかというように考えた。
現代の若者の倫理(価値観)はどういうものであり、それがどういうふうに形成されてきたのかということを考えたい。自分たちの価値観といっても、自分がつくったものというより、社会から与えられてものであるように感じている。やはり育った環境に染められたということになるのではないか。
いま、1)情報化社会でコミュニケーションが広くうすくなっている。2)右肩上がりが当たり前の社会が続いてきたが、自分たちがものごころついた頃には、バブル崩壊で、右肩上がり神話は信じられない。このままを維持できるだけでもいいのでないか。3)小さいときから恵まれた環境で、前の世代に比べて物欲がうすくなっていると思う。4)多種多様な楽しみも多いので、趣味が分散する。そのことと関係あるかもしれないが、結婚願望が少ない。厳しい時代ではないので、そういう本能が大きくないのかもしれない。
世代から世代へ、よい伝統、風習、価値観がうまく伝わっていないのが残念な気がする。いいものは世代間で受け継いでいきたいと思う。親の背中を見て育つ。
次の世代の人には、住んで楽しいと思える町にしたいと考えて、未来会議でいま活動をしている。受け継いでいく方法はどうなのかは試行錯誤だが、確かに世代間の対話は少ないのではないかと思う。
以下ディスカッション
○若者の年齢はどのくらいまでなのか。→35才くらいかな。
○海外に飛び出そうという人が少ないかもしれない。
→そこまで行かなくても、刺激が多く、選択肢も多い。人間の容量は決まっているので、入るだけしか受け入れられないという面があるかもしれない。イメージに引っ張られている面もあるのでは。
・40年前の土木の学生さんなんかはすごく豪傑も多かったように思う。だんだん小ぶりになってきたかなという印象。社会全体では一定の傾向はあるのではないかと思う。
○60代後半 食糧事情もさほど良くなかったので、食べものの大切さは比較的よく分かっている世代と思う。もう一世代前の人は、成長期に食べられなかったので、この思いはもっと大きいと思う。科学技術にも素朴な信頼があったし、受験勉強を通じて、がんばらなければならないという倫理観が強い。われわれの世代はわりに理想主義的な教育を受けたのではないかと思う。自分も修士終了時に全共闘の学生が寒い朝に封鎖があって、なにか考えさせられた。
○60代半ば 大学は70年代安保、大学紛争の時代。神田川の日本橋の上を高速道路が覆い被さって造られているのを見て衝撃を受けた。これが自分の原点の一つ、転機になった。日本の伝統文化が経済成長に抑さえ込まれた象徴であった。卒業後は猛烈社員として勤めたが、少し早めに退社後、水俣病などの公害問題の勉強に力を入れてきた。豊かになった陰には、どういう裏もあることを分かってほしい。
○40代半ば バブル世代だけれども、卒業時は就職は恵まれていた。自分自身はあまりそれに乗っかって、恩恵を受けてきた訳ではない。すこし変わり者。時代に乗って走ってきている人の意見も聞いてみたい。
・ここにはあまり、世代を代表している人は来ていないかも。
○40代 就職1年後にバブルがはじけた。弱小のメディア系の会社に勤めた。経済活動の一環として組み込まれると、徐々に倫理観がなくなってきたかもしれない。次第に疑問に思うようになり、阪神大震災があったとき、すこし考えるようになった。やがて宇部に帰ってきた。このたびの大震災では、マスメディアが本当のことを伝えていないことを感じる。いま何かしなくてはと思っている。
○40代後半 バブルの真っ最中で、東京商社のOLをしていたので、よく飲み歩いた。35才だったら、若者のイメージではなかった。小さいときは貧富の差も多様性の中で、多様性を認め合っていた時代だった。本をたくさん読んで、倫理観が育った。若いときにアメリカで過ごしたとき、いい経験になった。
○40代前半 すこし社会に対する批判ばかり多すぎるように感じる。過去の先輩達の業績も正当に評価すべきだと思う。実際に行動することが大事。文句を言う人ばかりが多すぎる。目先の結果ばかり追わないで、長い目で希望を持たせる。
○30代 医療関係。終末医療の倫理についてはよく議論する。点滴のチューブを外さないように、患者さんの手足を縛ることを家族に了承をとるが、自分の家族の場合だったらどうかと考える。対面のコミュニケーションではないIT社会のコミュニケーションは自分ではなじめないところがある。
次世代に受け継がせたい気持ちというのはあるのでしょうか。
○食べものを大切にするというような大切なこと、省エネについては世界全体のことを考えれば辛抱しなければというような、何時の時代でも、何処でも共通の命題で、伝えていきたいと思う。
○良きモラルも良くないモラルもあったのではないか。現在も、別に悲観していないところもある。
○悪いことがよく出て、良い面はあまり表に出てこない傾向はある。
○成人式のマナーなどは問題だと思う。
○若い人は楽しいのか。夢を持っているのか。前期のサロンで、いろいろものはあるが、楽しくないという若者の話があった。
○楽しもうとしているかな。何もしなければ楽しくない。ハングリー精神がないと楽しくないかもしれない。
○生きていくために必要なものはだいたいある。まだがんばってものをつくって行かなくてはというのは違うのではないか。農業にかえるとかいうのが重要になってきているのではないか。
○飽和状態というのは、若い人は分からないのではないか。少し価値観が違うかもしれない。若い人がなにか新しい価値観を見いだしてくれるのではないか。
○いちばんいい程度のバランスもあるのではないか。そういうものを次世代が見つけてくれることを期待する。
○今若い人はあまり飲みに行って、話すことは少ない。飲み屋さんでも20代の人が来たら珍しいということである。実際、こういう場に来たら、面白く思うかもしれない。
○歳をとってから分かることもある。世代間の対話も必要か。
○うべ探検博のプログラムの中で、たとえば郷土料理のコースなんかは良かった。そういう場にどんどん出ていくのはいい。いいコミュニケーションがとれる。
○若い人は意外に保守的。安易に妥協しているところがあるのではないか。確固たる自分ができにくいのではないか。ものに恵まれている影響かもしれないが、精神的な部分までみたされているような気がしているのでは。
○バーチャルな世界だけでは、鍛えられないので、打たれ弱い傾向はある。実体験にしくものはない。
○バーチャルな情報は作り手のフィルターを通っていることも意識しておかなくてはならない。
○FBでもあまり人の情報を見ないのでは。友達の数に限界がある。
○能動的/受動的、バーチャル・リアリティの感覚も時代によって変わってくるのではないか。
○大人のマナー、子ども達にいい背中を見せる。やはり教育が大事。あきらめずにやっていこうという気持ち。
○うまく若い人たちに伝えるのは実際は結構むずかしい感じもする。
○どう背中をみせるのか。積極的に見せるのか。押しつけになっても行けないし、いろいろな見せ方がある。
○人の命を大事にしてほしい。陰湿ないじめがあるようだが、世相の反映だと思う。社会が優しい世の中になってほしい。
○人のために生きるという気持ちが大事。友達とけんかして、あやまりにいくとかそういう実体験が大事と思う。
世代間の対話やはりあまり機会が多くない。若い人が学ぶという気持ちを持ってもらうことも大事と思います。
http://kankyo-salon.jpn.org/index.html
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